ZIP,GZIP ファイル展開ツール使用方法 2006- 5- 8


このプログラムは,ZIP および GZIP 形式圧縮ファイルを展開する Zaurus 用 MORE ソフトです.
このプログラムは展開専用です.圧縮はできません.


配布ファイル一覧

MPWZ.ZAC ....... ZIP,GZIP ファイル展開ツール ZAC ファイル
MPWZREAD.TXT ... この作品についての説明
MPWZLICE.TXT ... ご利用条件


動作環境

このプログラムは Zaurus MI-E1 上で動作します.
他の機種での動作は未確認です.縦画面アプリケーションなので,横画面専用機種では使用できません.


インストール

MI-E1 でのインストール方法を記述します.他の機種では操作が異なるかも知れません.

パッケージのアーカイブ ファイルは MPWZXXX.ZAC (XXX の部分はバージョンによって変ります)という名前です.

(a) Zaurus に標準搭載のブラウザでダウンロードする場合

(1)Zaurus に標準搭載のブラウザでダウンロードした場合は,MPWZXXX.ZAC ではなく一時的なファイル名で,選択されているドライブの“¥__ZAURUS¥”ディレクトリに保存されます.
(2)その後,自動的にアーカイブが展開されて,上記 3 ファイルが“¥__ZAURUS¥”ディレクトリに保存されます.
(3)「MORE ソフト」画面でファイルを保存したドライブを選択し,MPWZ.ZAC を展開します.

(b) その他の方法でアーカイブ ファイルを Zaurus に入れる場合

(1)MPWZXXX.ZAC を何れかのドライブの“¥__ZAURUS¥”ディレクトリに保存します.
(2)「MORE ソフト」画面でファイルを保存したドライブを選択し,MPWZXXX.ZAC を展開します.上記 3 ファイルが“¥__ZAURUS¥”ディレクトリに保存されます.
(3)一覧から MPWZXXX.ZAC が消えて MPWZ.ZAC が表示されますので,それを展開します.

ZAC 形式ファイルの展開の操作については Zaurus の取扱説明書をご覧ください.

展開後のプログラムは,インデックス画面では“Unzip”,MORE ソフト画面では“Unzip Ver. X.XX”(X.XX はバージョン番号)と表示されます.

このプログラムに必要な空き容量は,本体メモリにインストールする場合で約 184 KB です.


アンインストール

プログラムのアンインストールの操作については Zaurus の取扱説明書をご覧ください.
プログラムをアンインストールしても,配布ファイルのうち MPWZREAD.TXTMPWZLICE.TXT は削除されずに残ります.これらのファイルは「パソコンデータ」画面などを使って手動で削除してください.


使用法

● メイン画面



[ファイル]ボタンを押すと,ファイル選択ダイアログを表示して圧縮ファイルを選択します.
選択した圧縮ファイルに格納されているファイルの一覧が圧縮ファイル リスト(1)に表示されます.
ZIP 形式ファイルでファイル名がパス付きで格納されているファイルは,ファイル名の左に“+”が表示されます.
圧縮ファイル リストに表示されるサイズは圧縮前のサイズです.
圧縮ファイル リストのファイルをタッチするとそのファイルが選択されます.
選択されているファイルを再度タッチすると選択が解除されます.
[展開]ボタンを押すと,展開条件ダイアログを表示して展開条件を設定した後,展開を実行します.
圧縮ファイル リストで選択したファイルについて展開を行います.ただし,圧縮ファイル リストでひとつもファイルを選択していない場合は,すべてのファイルについて展開を行います.
[全選択]ボタンを押すと,圧縮ファイル リストのすべてのファイルを選択します.
[全解除]ボタンを押すと,圧縮ファイル リストのすべてのファイルの選択を解除します.
[終了]ボタンを押すと,プログラムを終了します.
ファイル詳細情報領域(2)には,圧縮ファイル リストのファイルのうちのひとつについての詳細情報が表示されます.
圧縮ファイル リストの左側に青いマーカー(3)があるファイルが対象です.圧縮ファイル リストの左側のオレンジ色の領域をタッチすると,その位置にマーカーが移動し,対応するファイルの情報が表示されます.
[サイズ],[圧縮サイズ]にはそれぞれ圧縮前,圧縮後のファイル サイズのバイト数が表示されます.


● 圧縮ファイル選択

メイン画面で[ファイル]ボタンを押したとき,または分割アーカイブの展開処理中に,ファイル選択ダイアログが表示されます.



最初はドライブの一覧がリストに表示されています.


展開したいファイルが存在するドライブをタッチして選択し,[開く]ボタンを押すとそのドライブのルート ディレクトリにあるファイル・サブ ディレクトリの一覧がリストに表示されます.
選択されているドライブをもう一度タッチすることでも同様の動作をします.


同様に,ディレクトリを選択して,[開く]ボタンを押すかもう一度同じディレクトリをタッチすると,そのディレクトリにあるファイル・サブ ディレクトリの一覧がリストに表示されます.
展開したいファイルがリストに表示されるまで,ディレクトリを開く操作を繰り返します.
展開したいファイルを選択して,[開く]ボタンを押すかもう一度同じファイルをタッチすると,そのファイルを展開対象のファイルとして選択します.
[名前],[サイズ],[更新日時]の見出しのボタンを押すと,その項目をキーとしてリストをソートします.
現在キーになっている項目の見出しをもう一度押すと,昇順/降順を切り替えることができます.
キーになっている項目と昇順/降順の区別は,見出しに ↓↑ の表示で示されます.
ファイルは,[拡張子]ボタン メニューで選択した拡張子を持つファイルのみが表示されます.
このプログラムで展開できる圧縮形式は ZIP 形式,DOS/Windows 用の ZIP 自己展開形式(SFX)および GZIP 形式です.圧縮形式に対応して,以下の拡張子とその組み合わせが選択できます.

拡張子 圧縮形式
ZIP
EXE
GZ
...
...
...
ZIP 形式
DOS/Windows 用の ZIP 自己展開形式
GZIP 形式

「すべて」を選択した場合は,ディレクトリ内のすべてのファイルが表示されます.
拡張子の指定は,リストに表示されるファイルを限定するだけで,ファイルの展開処理には影響がありません.
選択されたファイルがどの形式であるかはファイルの内容で判断しますので,展開したいファイルの拡張子が上記のものと異なっていても差し支えありません.
[場所]ボタン メニューには,現在その内容がリストに表示されているディレクトリの名前(ドライブのリストを表示しているときは機種名)が表示されています.
このボタンを押すと,現在内容を表示しているディレクトリまでのディレクトリの階層がプルダウン リストで表示されます.
プルダウン リスト内のディレクトリをタッチして選択し,もう一度タッチすると,そのディレクトリの内容がリストに表示されるところまでディレクトリの階層を遡ります.
ディレクトリを変更せずにプルダウン リストを閉じるときは,プルダウン リスト以外の場所をタッチしてください.


● 展開条件指定

メイン画面で[展開]ボタンを押すと,展開条件ダイアログが表示されます.



[展開ディレクトリ]には,展開したファイルを保存するディレクトリが表示されています.
最初は元の圧縮ファイルが存在するディレクトリになっています.
[選択]ボタンを押すと,ディレクトリ選択ダイアログを表示して展開ディレクトリを変更できます.
[ファイル名のパス部]セレクト ボタンは,ZIP 形式ファイルでファイル名がパス付きで格納されているファイルのパス部を使用するか否かを指定します.
[使用する]を指定したときは,展開ディレクトリの下にパス部に対応するディレクトリを作成して,そこにファイルを保存します.
[使用しない]を指定したときは,パス部を無視して展開ディレクトリの直下にファイルを保存します.
[保存ディレクトリ・ファイル名]セレクト ボタンは,ディレクトリ・ファイルを保存する前に確認ダイアログを表示するか否かを指定します.
[確認する]を指定したときは,個々のディレクトリ・ファイルの保存前に確認のダイアログを表示し,保存先を変更したり保存を中止することができます.
[確認しない]を指定したときは,個々のディレクトリ・ファイルの保存について確認することなく,連続して展開を行います.
[同名ファイルの上書き]セレクト ボタンは,展開しようとしたファイルと同じ名前のファイルが展開ディレクトリにすでに存在する場合に確認ダイアログを表示するか否かを指定します.
[確認する]を指定したときは,同じ名前のファイルがすでにあるとき確認のダイアログを表示し,保存先を変更したり保存を中止することができます.
[確認しない]を指定したときは,同じ名前のファイルがあっても確認することなくファイルを保存します(上書き).
条件をすべて指定して[展開]ボタンを押すと展開を実行します.


● 展開先ディレクトリ選択

展開条件ダイアログで[選択]ボタンを押すと,ディレクトリ選択ダイアログが表示されます.



[場所]ボタン メニューとリストの動作についてはファイル選択ダイアログの場合とほぼ同じです.
ただし,リスト上でファイルはグレー表示され,選択することはできません.
リスト上のディレクトリをタッチして選択し,[選択]ボタンを押すと,そのディレクトリを展開ファイルの保存先ディレクトリとして選択します.
[場所]ボタンに表示されているディレクトリ,すなわちその内容がリストに表示されているディレクトリを選択したい場合は,[場所]ボタンの横の[←選択]ボタンを押してください.
[新  ]ボタンを押すと,新規ディレクトリ作成ダイアログを表示して,新たにディレクトリを作成することができます.


● 展開状況表示

展開処理実行中は,処理の進行状況が表示されます.



[対象ファイル]には,圧縮ファイルに格納されているファイルの名前が表示されます.
[保存するディレクトリ・ファイル名]には,展開したファイルを保存するディレクトリ・ファイル名が表示されます.
最下部のバーには,ファイル毎の展開の進行状況が表示されます.


● 展開処理確認

展開条件で保存ディレクトリ・ファイル名の確認,同名ファイルの上書きの確認を指定したときや,その他何らかの確認が必要になった場合は,処理方法の確認のダイアログが表示されます.

確認ダイアログの例

[ディレクトリ・ファイル名を指定して保存]ボタンを押すと,ファイル保存ダイアログまたはディレクトリ作成ダイアログを表示して,展開ディレクトリ・ファイルの保存先を指定できます.
[保存]ボタンを押すと,現在展開状況表示に表示されているディレクトリ・ファイル名で展開ディレクトリ・ファイルを保存します.
[スキップ]ボタンを押すと,現在展開状況表示に表示されているディレクトリ・ファイルの展開を中止して,次のディレクトリ・ファイルの展開処理に移ります.
[展開中止]ボタンを押すと,残りのディレクトリ・ファイルの展開をすべて中止します.


● 展開ファイル保存先指定

処理方法の確認ダイアログで[ディレクトリ・ファイル名を指定して保存]ボタンを押すと,ファイル保存ダイアログが表示されます.(ZIP 形式ファイルの場合でディレクトリを展開するときを除きます.)



[場所]ボタン メニューとリストの動作についてはファイル選択ダイアログの場合とほぼ同じです.
ただし,リスト上でファイルはグレー表示され,選択することはできません.また,リスト上でディレクトリが選択されていない場合は,[開く]ボタンが[保存]ボタンに変わります.
[名前]フィールドには保存するファイルの名前を入力します. ボタンを押すと文字入力ボードが表示され, ボタンを押すと文字入力ボードが消えます.
[保存]ボタンを押すと,現在表示されているディレクトリに,入力した名前でファイルが保存されます.
[開く]ボタンが表示されている状態のときに保存を行うには,リスト上でディレクトリ以外の場所,すなわちファイルが表示されているところや余白(表示件数が少ない場合)のところ,または[名前]フィールドをタッチしてください.ディレクトリの選択が解除されて[開く]ボタンが[保存]ボタンに変わります.
[新  ]ボタンを押すと,新規ディレクトリ作成ダイアログを表示して,新たにディレクトリを作成することができます.
このプログラムは縦画面アプリケーションのため,文字入力ボードでタイプライター ボードが使用できません.そのためこのダイアログには,ファイル名入力専用のタイプライター ボードを独自に付けてあります.


● 展開ディレクトリ作成

ZIP 形式ファイルの場合でディレクトリを展開するときに,処理方法の確認ダイアログで[ディレクトリ・ファイル名を指定して保存]ボタンを押すと,ディレクトリ作成ダイアログが表示されます.



[場所]ボタン メニューとリストの動作についてはファイル選択ダイアログの場合とほぼ同じです.
ただし,リスト上でファイルはグレー表示され,選択することはできません.
[新  ]ボタンを押すと,新規ディレクトリ作成ダイアログを表示して,新たにディレクトリを作成することができます.


● 新規ディレクトリ作成

ディレクトリ選択ダイアログ,ファイル保存ダイアログおよびディレクトリ作成ダイアログで[新  ]ボタンを押すと,新規ディレクトリ作成ダイアログが表示されます.



[新規ディレクトリ名]フィールドには作成するディレクトリの名前を入力します. ボタンを押すと文字入力ボードが表示され, ボタンを押すと文字入力ボードが消えます.
[作成]ボタンを押すと,現在内容がリストに表示されているディレクトリの下に,入力した名前で新たにディレクトリを作成します.
タイプライター ボードについてはファイル保存ダイアログと同様です.


● 分割アーカイブ

分割アーカイブされた ZIP 形式ファイルを展開する場合,メイン画面の[ファイル]ボタンで圧縮ファイルを選択するときは分割アーカイブの最後のファイルを選択してください.
展開処理中に「分割アーカイブの XX 番目のファイルを指定してください。」というメッセージと共にファイル選択ダイアログが表示されたら,該当する分割ファイルを選択してください.

分割アーカイブの展開の途中でメモリ カードを差し替えることはできません.展開を始める前に,すべての分割アーカイブ ファイルを本体メモリまたは装着されているメモリ カードに入れておいてください.
分割アーカイブの各ファイルが,異なるドライブ・ディレクトリに存在していても差し支えありません.


● パスワード

パスワード付きで圧縮された ZIP 形式ファイルを展開するときは,パスワード入力ダイアログが表示されます.



[パスワード]フィールドにパスワードを入力します. ボタンを押すと文字入力ボードが表示され, ボタンを押すと文字入力ボードが消えます.
[OK]ボタンを押すと展開を開始します.
パスワード付きのファイルは圧縮ファイルのリストに青字で表示されます.